医療法人清水眼科医院訪問レポート - "100年以上の歴史が育む、スタッフを大切にする地域の眼科"

「リニューアルから1年が経ちましたが、うちのクリニックの宝は変わらず、3代前から通ってくださっている患者さんの存在です」と、清水院長は静かな口調で話してくれました。

「祖父の代から大切にしているのは『急がない医療』です。特に高齢の方は、検査の合間の会話も大切な時間。だからうちでは、検査時間に余裕を持たせているんです」

現在視能訓練士として勤務する田中さん（30代）も、その考えに共感しています。「最初は効率よく検査をこなすことばかり考えていましたが、院長先生から『検査の質を保ちながら、患者さんのペースに合わせることも大切です』とアドバイスをいただき、仕事の見方が変わりました」

昨年9月のリニューアルでは、白を基調とした明るく清潔感のある空間に生まれ変わりました。特に印象的だったのは、ゆとりのある検査スペース。車イスの患者さんでもストレスなく移動できる広さが確保されています。

「以前は検査室が手狭で、患者さんの移動がスムーズにいかないことがありました。今は十分なスペースがあるので、高齢の方やご家族と一緒に来られる方にもゆったりと検査を受けていただけます。また、スタッフの動線も改善され、より丁寧な検査が可能になりました」と田中さんは説明してくれました。

毎月行われているスタッフミーティングでは、症例検討に加え、患者さんからの要望や改善点についても話し合いが持たれています。

先日は、視野検査で気になる所見を発見し、早期の緑内障発見につながったケースを共有。視能訓練士としての経験を深める貴重な機会となっているそうです。

「一度就職したスタッフには、長く活躍してほしい」という院長の思いは、具体的な待遇面にも表れています。

基本給与は経験と能力に応じて230,000円～330,000円。評価制度もしっかりと整備されており、年2回の賞与（前年度実績：計2ヶ月分）で頑張りが報われる仕組みになっています。

休暇面も充実しており、毎週火曜・木曜午後の週休に加え、第2・4日曜、祝日がしっかりと確保されています。月8日以上の休日があり、夏季・年末年始にはそれぞれ7日程度の休暇も取得可能。メリハリをつけた働き方ができる環境です。

また、勤務時間は9:00～17:30。田中さんによると「定時退社が当たり前の文化が定着していて、仕事とプライベートの両立がしやすい」とのこと。スタッフは全員マイカー通勤で、専用の駐車場も完備。通勤に不自由のない環境が整っています。

「定時で帰れるので、帰りに近所のスーパーで買い物を済ませてから帰宅できるのも助かります」と田中さんは教えてくれました。ライフステージが変化しても長く働き続けられる職場づくりを心がけているそうです。

昼休みには、希望するスタッフに近所のお弁当屋の配達サービスを利用できるのも嬉しいポイント。地元で評判の手作り弁当を、みんなでワイワイ楽しむのが日課になっているそうです。お弁当代は全額クリニック負担とのこと。

「お弁当は希望制なので、お弁当持参の日があってもコンビニで買い出しする日があっても大丈夫。そういう細かい部分の自由度が高いのも働きやすさのひとつですね」と田中さんは教えてくれました。

「100年続く医院だからこそ、スタッフにも長く安心して働いてもらいたい。それが結果的に、質の高い医療の提供につながると考えています」という院長の言葉が印象的でした。

現在、新たな視能訓練士を募集中とのこと。「経験の有無より大切なのは、スタッフ同士で助け合える優しい心です」と院長は語ります。

実際、取材中も現場のスタッフの皆さんの穏やかな人柄が印象的でした。患者さんへの細やかな気配りはもちろん、スタッフ同士の温かな関係性が、長く働ける環境を作り出しているようです。

歴史を大切にしながらも、新しい取り組みを積極的に取り入れる。そんな清水眼科医院の姿勢が、今回の取材を通じてよく伝わってきました。ご興味をお持ちの方は、まずは眼科ワークにご相談ください。