ここまでお伝えしてきた通り、視能訓練士の国家試験は決して難しい試験ではありません。合格率96.1%。養成校でしっかり学べば、ほとんどの方が合格しています。
本当に難しいのは、資格を取った後です。
眼科専門の転職エージェントとして1,200名以上の視能訓練士と面談してきた立場から、資格取得後に直面する「本当の難しさ」をお伝えします。
同じ資格なのに、年収に100万円以上の差がつく
視能訓練士の国家資格は全員同じです。しかし、勤務先によって年収に数十万円〜100万円以上の差がつくことは珍しくありません。
眼科ワークの転職データでは、20〜30代の視能訓練士の転職前平均年収は361万円、転職後は409万円。転職者の9割以上が年収アップに成功しています。
つまり「年収が低い」のは資格の問題ではなく、職場選びの問題です。
「最初の職場」で視能訓練士人生が変わる
新卒で入った職場の教育体制がしっかりしているかどうかで、その後のキャリアが大きく変わります。
ところが、養成校の就職指導では「1校ずつしか受けてはいけない」「受かったらそこに行きなさい」と言われるケースが少なくありません。眼科ワークの転職相談でも、「学校の先生に並行して他の施設を受けさせてもらえなかった」「内定が出たらそこに決めるしかなかった」という声をよく聞きます。
でも、冷静に考えてみてください。1施設しか見ずに決めるというのは、職場を比較する機会すらないということです。給与も教育体制も人間関係も、入ってみるまでわからない。合わない職場に入ってしまえば、すぐに辞めたくなるのは当然です。実際に、入職半年以内に転職相談に来る新卒の方もいます。
眼科ワークでは、複数の求人を並行して比較検討することをおすすめしています。転職相談で「並行して他の施設も受けていいですよ」とお伝えすると、「え、いいんですか?」と驚かれることがあります。養成校で「1校ずつ」と教えられてきたので、比較すること自体に抵抗があるのです。
比較していいに決まっています。ただし、眼科ワークでは求人先の職場環境を直接把握しています。教育体制が整っていて、人間関係も良好で、給与水準も適正な施設であれば、「ここは迷わず決めた方がいいですよ」とお伝えすることもあります。大切なのは、信頼できる情報をもとに納得して決めることです。
最初の職場だからこそ、しっかり選ぶべきです。
先輩の視能訓練士が複数名いて、丁寧に教えてもらえる環境と、視能訓練士が自分一人だけで誰にも相談できない環境では、成長スピードがまったく違います。
「最初の職場だから我慢しなきゃ」ではなく、最初の職場だからこそ、しっかり選ぶべきです。
資格は一生モノ。だからこそ「どう活かすか」が大切
視能訓練士の国家資格は一度取得すれば一生有効です。更新も不要。夜勤がほとんどなく、日祝休みのクリニックも多い。出産・育児で離職しても復職しやすい。
免許を取ること自体は難しくありません。大切なのは、その免許をどの職場で、どう活かすか。自分に合った職場を見つけることが、視能訓練士として充実したキャリアを送るための最大のポイントです。
資格取得後のキャリアや就職先の選び方について知りたい方は、お気軽にご相談ください。