視能訓練士はやめとけ?9つの理由を眼科専門の転職エージェントが本音で検証

2026.04.01

  • 視能訓練士 転職情報

視能訓練士はやめとけ?9つの理由を眼科専門の転職エージェントが本音で検証

「視能訓練士 やめとけ」——このキーワードで検索して、この記事にたどり着いた方へ。

眼科専門の転職エージェントとして、これまで2,000名以上の視能訓練士と面談してきました。

率直に言います。「やめとけ」と言っている視能訓練士に、私は一人も出会ったことがありません。

ネット上には「やめとけ」と書いている記事がたくさんあります。でも、それを書いているのは誰でしょうか? 眼科業界で働いたこともない人が、ネットの情報を集めて書いた記事ばかりです。

本記事では、眼科業界の内側にいる人間として、「やめとけ」と言われる理由を一つずつ検証し、視能訓練士という職業のリアルをお伝えします。

「視能訓練士 やめとけ」と言っているのは誰か?

まず、「やめとけ」と言っているのは誰なのかを考えてみましょう。

ネットで「視能訓練士 やめとけ」と検索すると、上位に出てくるのは転職アフィリエイトサイトや、大学進路サイト、匿名の口コミまとめです。

共通しているのは、眼科業界で実際に働いていない人が書いているということ。

眼科ワークは首都圏を中心に、毎日のように眼科クリニックや病院を訪問し、院長やドクター、現場のスタッフと直接コミュニケーションを取っています。その中で「視能訓練士はやめた方がいい」と言っている人に出会ったことは一度もありません。

むしろ、院長先生から聞こえてくるのは正反対の声です。

「視能訓練士がいないと診療が回らない」 「もっと視能訓練士を採用したいのに、人が足りない」

これが、眼科の現場のリアルです。

やめとけと言っている人vs業界の中の人

ネットで「やめとけ」と言われる理由を検証する

では、なぜネット上では「やめとけ」と言われるのでしょうか。よく挙げられる理由を、実際のデータで検証します。

視能訓練士やめとけ9つの理由サマリー表

理由①「給料が低い」→ 転職で9割以上が年収アップしている

「やめとけ」と言われる最大の理由が給料の低さです。

確かに、視能訓練士の平均年収は約444万円(厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」)。看護師(約508万円)と比較すると低く見えます。

しかし、これはあくまで全年齢・全勤務先の平均値です。

眼科ワークの直近3年間(2023年3月〜2026年2月)の転職データでは、以下の結果が出ています。

  • 転職者の9割以上が年収アップに成功
  • 転職前平均361万円 → 転職後平均409万円(+48万円)
21〜25歳 +48万円
転職前 325万円
転職後 373万円
26〜31歳 +45万円
転職前 356万円
転職後 401万円
32〜34歳 +48万円
転職前 371万円
転職後 419万円
35〜39歳 +41万円
転職前 401万円
転職後 442万円

※眼科ワーク調べ(2023年〜2026年の転職データ・首都圏エリア)

 視能訓練士の転職前後年収比較グラフ

つまり「給料が低い」のは視能訓練士という職業の問題ではなく、今いる職場の給与水準の問題です。

同じ年齢・同じ経験年数でも、勤務先によって年収に数十万円〜100万円以上の差が出ることは珍しくありません。給料が低いと感じるなら、職業を諦めるのではなく、職場を変えればいいのです。

▶ 関連記事:視能訓練士の年収・給料はいくら?転職データでわかるリアルな相場

理由②「就職先が限られる」→ 視能訓練士は約22,000名、需要は増え続けている

「眼科でしか働けないから就職先が少ない」という声もあります。

数字で見てみましょう。

  • 全国の眼科を標榜する診療所:約8,200件(厚生労働省「医療施設調査」)
  • 眼科を持つ病院を含めると、眼科施設はさらに多い
  • 視能訓練士の数:約22,000名(日本視能訓練士協会 2025年調査)
  • 眼科医の数:約13,700名

単純計算で、1施設あたりの視能訓練士は2〜3名。しかし実際には、視能訓練士がいない眼科も多く存在します。つまり、視能訓練士を配置したくても採用できていない眼科が全国にたくさんあるということです。

特に首都圏では求人が常にある状態です。眼科ワークでも、採用したいクリニックからの求人依頼が途切れることはありません。

「就職できない」のではなく、自分の希望条件(エリア・給与・勤務時間)に合う求人を見つけられていないだけです。

視能訓練士の需給バランス図▶ 関連記事:【2026年最新】視能訓練士は全国に何人いる?合格者数の推移データで解説

理由③「知名度が低い・業務独占じゃない」→ だからこそ専門性が武器になる

「視能訓練士って何?と聞かれる」「看護師でも検査できるんでしょ?」という不安もよく目にします。

確かに視能訓練士は業務独占資格ではありません。法律上は、看護師でも眼科検査を行うことができます。

しかし、現場の実態は全く違います。

わかりやすい例がゴールドマン視野計(GP)です。GPは検査員が手動で視標を動かし、患者さんの反応を見ながらリアルタイムで記録する検査です。ハンフリー視野計のような自動の視野計とは異なり、検査員の技量によって結果の精度が大きく変わります。そのため、多くの眼科でGPの検査は視能訓練士が担当しています。

GPだけではありません。小児の斜視・弱視の訓練、OCT(光干渉断層計)の読影補助、眼鏡・コンタクトレンズの処方検査——これらはすべて、専門的な知識と経験がなければ正確にできない業務です。「看護師でもできる」というのは法律上の話であって、実際の眼科診療の質を支えているのは視能訓練士です。

むしろ、業務独占ではないからこそ、スキルを磨いた視能訓練士の市場価値は高いのです。高度な検査ができる視能訓練士は、院長から「替えがきかない存在」として評価され、給与交渉でも有利に働きます。

理由④「人間関係がつらい」→ これは職場の問題であり、職業の問題ではない

人間関係の悩みは、視能訓練士に限った話ではありません。どの職業でも、職場の人間関係が合わなければつらいものです。

眼科ワークが保有する退職理由データでは、転職理由の第1位は職場の人間関係です。

これは裏を返せば、職場さえ変えれば解決する問題ということ。

眼科ワークでは、求人票だけではわからない「職場の雰囲気」「スタッフの人間関係」「実際の残業時間」まで把握した上で、求職者に合ったクリニックをご紹介しています。入ってみたら想像と違った……というミスマッチを、事前に防ぐことができるのは、眼科専門の転職エージェントだからこそです。

▶ 関連記事:視能訓練士の退職理由ランキング|最新2025年調査+独自1,000名データ

理由⑤「昇給しにくい・年功序列」→ それはあなたの職場の話であって、業界全体の話ではない

「何年働いても給料がほとんど上がらない」という声は確かにあります。

しかし、それはその人の職場がそうだっただけです。昇給制度がしっかりしているクリニックもあれば、手術件数やスキルに応じてインセンティブを出している施設もあります。一部の職場の話を、業界全体の問題にすり替えないでほしいというのが正直な気持ちです。

実際、同じスキルを持った視能訓練士でも、勤務先によって年収に100万円以上の差がつくことがあるのが眼科業界の実態です。

「今の職場では昇給が見込めない」なら、評価制度のある職場に移ればいい。眼科ワークのデータが示すように、転職すれば9割以上が年収アップを実現しています。

理由⑥「患者対応がストレスになる」→ 検査を通じて患者さんの「見える」を守るやりがいがある

高齢の患者さんへの対応や、小児の検査で苦労するという声もあります。確かに、コミュニケーションに配慮が必要な場面は多い職業です。

しかし、これは見方を変えれば視能訓練士ならではのやりがいでもあります。

弱視の子どもが訓練を経て視力が改善していく過程に立ち会えること。白内障手術後の患者さんが「見える!」と喜ぶ瞬間に検査で関わっていること。こうした経験は、デスクワークでは絶対に得られません。

患者さんとの関わりにストレスを感じるのか、やりがいを感じるのか。それは個人の適性の問題であって、「やめとけ」と言う根拠にはなりません。

理由⑦「AIに仕事を奪われる」→ 眼科の患者さんの大半は高齢者。AIでは対応できない

「AIや検査機器の進化で視能訓練士はいらなくなる」という声も見かけます。

確かにOCTや自動視野計など、検査機器の自動化は進んでいます。しかし、そもそも眼科の患者さんの大半は高齢者です。

耳が遠い方、検査の説明を理解しにくい方、初めての検査で不安を感じている方——こうした患者さんに対して、声のかけ方を工夫し、検査のペースを調整し、適切なタイミングで休憩を入れる。対人コミュニケーションそのものが検査の精度を左右するのが眼科の現場です。これはAIには絶対にできません。

先ほど紹介したゴールドマン視野計(GP)はもちろん、小児の斜視・弱視の訓練でも同じです。泣いている子どものモチベーションを高めながら検査を進めるスキルは、機械では代替できません。

さらに、高齢化に伴い緑内障や加齢黄斑変性などの眼疾患は増加の一途です。AIが発達しても眼科医療そのものの需要が減ることはなく、むしろ高齢の患者さんに寄り添える視能訓練士の価値は、今後ますます高まります

▶ 関連記事:【2026年版|現役転職エージェントが解説】 視能訓練士の将来性は? 【1〜3年目・結婚を考え始めた方へ】

理由⑧「キャリアアップの道が少ない」→ 検査を極めることがキャリアそのもの

「視能訓練士にはキャリアアップの道がない」というのも、よく言われる話です。

正直に言うと、この意見の意味がよくわかりません。視能訓練士は検査のプロフェッショナルです。検査の精度を高め、対応できる検査の幅を広げること自体がキャリアアップです。「管理職になれない」「役職がない」と言いますが、それは一般企業の物差しで医療専門職を測っているだけです。

そして、視能訓練士の大きな強みは、働き方の自由度が高いことです。夜勤がない。日祝休みのクリニックが多い。家族との時間が取りやすい。出産・育児で一度離職しても、国家資格があるから復職しやすい。こうした特徴は、看護師のように夜勤やシフト勤務が求められる職種と比べると、圧倒的に恵まれています。

「キャリアアップ」を「人生全体の豊かさ」で考えたとき、視能訓練士はかなり優れた選択肢です。

もちろん、臨床を極めてスペシャリストを目指す道や、主任・チームリーダーとしてマネジメントに進む道、医療機器メーカーへの転職、養成校の教員など、キャリアの選択肢そのものも広がっています。

「クリニックで検査員として一生終わる」という時代ではありません。

視能訓練士と他の医療職の比較表

理由⑨「学費が高い・資格取得が大変」→ 患者さんの目を守る仕事だから、国家資格であるべき

視能訓練士になるには養成校で3年以上学び、国家試験に合格する必要があります。学費は3年制の専門学校で450〜500万円程度。「それだけ投資して割に合うのか?」という不安は理解できます。

しかし、考えてみてください。視能訓練士が日々行っているのは、患者さんの目を検査し、視力を守る仕事です。検査の結果が、緑内障の早期発見や白内障手術の判断に直結します。これだけ責任のある仕事を、資格なしの人間にやらせるわけにはいきません。 国家資格が必要なのは当然です。

そして、国家資格は一生有効です。更新も不要です。ちなみに国家試験の合格率は例年90%以上。養成校でしっかり学べば、ほとんどの方が合格しています。「資格取得が大変」と言われるほどのハードルではありません。

一度取得すれば、結婚・出産・引っ越しといったライフイベントを経ても、全国どこでも復職できます。実際に、子育てで一度離職した後にパートとして復帰する視能訓練士は非常に多く、復職後の時給も一般的なパートと比べて高水準です。

日本視能訓練士協会の2025年調査では、パート・非常勤の平均時給は約1,972円。資格取得までの学費は決して安くありませんが、長い人生で見ればリターンの大きい投資です。

▶ 関連記事:【2026年3月最新】視能訓練士の専門学校 全17校の学費や偏差値・特色まとめ

院長は視能訓練士がいないと困っている

「やめとけ」と言われる一方で、採用する側の院長先生はどう思っているのでしょうか。

眼科ワークは日々、首都圏の眼科クリニックや病院を訪問しています。院長先生から最も多く聞く言葉は、

「視能訓練士が足りない」「もっと採用したい」

です。

手術を行うクリニックでは、術前検査・術後検査を正確に行える視能訓練士がいなければ、診療の質が保てません。小児眼科では、子どもの弱視を早期に発見し、訓練を行う視能訓練士は不可欠です。

「視能訓練士はいらない」と思っている院長は、少なくとも私たちが訪問してきたクリニックの中には一人もいません。必要とされている職業です。

「やめとけ」と感じるなら、それは今の職場が合っていない

ここまで読んで、もしあなたが現役の視能訓練士で「やめとけって言われるのもわかる気がする……」と感じているなら、一つだけお伝えしたいことがあります。

それは視能訓練士という職業への不満ではなく、今の職場への不満ではないですか?

給料が安い。人間関係がつらい。残業が多い。院長と合わない。

これらはすべて、職場を変えることで解決できる問題です。

実際に、眼科ワーク経由で転職した方の9割以上が年収アップを実現しています。中には年収100万円以上アップした方もいます。

視能訓練士は、検査という専門スキルを持った国家資格者です。職場を選ぶ権利は、あなたにあります。

「今の給料が適正なのかわからない」「もっと条件のいい職場があるのか知りたい」——そんな方は、まずはお気軽にご相談ください。

▶ 関連記事:転職者インタビュー【視能訓練士を辞めたいと悩んだ24歳が、転職で年収60万円UPできた話】

まとめ:視能訓練士は素晴らしい職業です

「視能訓練士 やめとけ」という言葉は、眼科業界の外から聞こえてくる声です。

業界の中にいる人間として断言します。視能訓練士は、患者さんの「見える」を守る、なくてはならない存在です。

  • 院長は視能訓練士がいないと困っている
  • 需要は増え続けている
  • 転職すれば9割以上が年収アップしている
  • スキルを磨けば「替えがきかない存在」になれる

もしこれから視能訓練士を目指そうとしている方がこの記事を読んでいるなら、安心してください。素晴らしい職業です。

もし現役の視能訓練士で今の職場に不満がある方がこの記事を読んでいるなら、その不満は職場を変えれば解決できます。

視能訓練士をやめる必要はありません。職場を変えればいいのです。

視能訓練士についてもっと詳しく知りたい方へ

本記事では「やめとけ」と言われる理由を検証しましたが、視能訓練士についてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。

年収・給料について
- 視能訓練士の年収・給料はいくら?転職データでわかるリアルな相場 - 視能訓練士の退職理由ランキング|最新2025年調査+独自1,000名データ公開

資格・学校について
- 視能訓練士になるには?ルート・費用・なった後のキャリアまで徹底解説
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仕事内容・キャリアについて
- 視能訓練士の仕事内容を徹底解説|勤務先別の業務・1日の流れ - 視能訓練士の将来性は?現役転職エージェントが解説

転職準備について
- 視能訓練士の志望動機の書き方|採用担当者に刺さる例文とNG例
- 視能訓練士の面接で聞かれる質問と回答例|面接同行のプロが解説

よくある質問

Q. 視能訓練士の年収は本当に低いですか?
厚労省データでは平均約444万円で、日本全体の平均年収とほぼ同水準です。夜勤がほとんどなくワークライフバランスが取りやすい点を考えると、時給換算では他の医療職と遜色ありません。転職によって年収アップを実現している方も多くいます。

Q. 視能訓練士は将来なくなる仕事ですか?
なくなりません。高齢化に伴う眼疾患の増加、スマートフォン普及による視力低下など、眼科医療の需要は増え続けています。AIや検査機器が進化しても、子どもの訓練や患者さんとのコミュニケーション、複雑な検査の判断は視能訓練士にしかできません。(参考:「視能訓練士の将来性」の記事)

Q. 視能訓練士は就職できないのですか?
首都圏では求人が常にある状態です。「就職できない」のではなく、希望条件に合う求人を見つけられていないケースがほとんどです。非公開求人を含めると、選択肢は多くあります。(参考:「視能訓練士は全国に何人いる?」の記事)

Q. 視能訓練士の給料を上げる方法はありますか?
あります。最もインパクトが大きいのは転職です。眼科ワークのデータでは転職者の9割以上が年収アップに成功しており、平均+48万円の年収アップを実現しています。(参考:「視能訓練士の年収・給料」の記事)

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