視能訓練士 転職情報

視能訓練士の給料はおおよそいくらなのか?

2020年12月18日

視能訓練士は、眼科におけるリハビリテーション職です。目の検査や視力訓練のためのサポートを行ない、眼科医と力をあわせて目の健康を守る業務を担います。

高い専門性をもつ視能訓練士の給料は学歴や勤務先、勤務形態、勤続年数によって変動します。より細かな条件面について知り、視能訓練士に就いたときの給料についてイメージを膨らませてみませんか。

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視能訓練士になるには

視能訓練士になるには、各学校で受験資格を得たうえで年1回の国家試験に合格して医療機関に入職するケースがほとんどです。

簡潔に就業までのルートについて以下にまとめます。

1)A・B・Cいずれかのルートで、国家試験の受験資格を得る

A:指定された視能訓練士養成校で3年以上修業する
B:大学・短大・看護や保育系の養成校で2年以上修業し指定科目を修めたうえで、視能訓練士養成校に入って1年以上修業する
C:外国の視能訓練士養成校を卒業する(または外国で視能訓練士にあたる免許を厚生労働大臣に認定してもらう)

2)視能訓練士国家試験に合格する
3)医療機関に入職する(大学病院、公立病院、民間病院、診療所など)

※詳しくは、日本視能訓練士協会のWEBサイトでご確認できます。

この3ステップによって、視能訓練士として仕事ができるようになります。

視能訓練士のおおよその給料

これから視能訓練士を目指す方は、このお仕事がいくらくらいのお給料なのか気になることでしょう。次に視能訓練士の給料について解説します。

初任給について

大卒で18万円~20万円が全国平均となります。ただし、都市部の医療機関や労働組合のあるような大手の医療法人であれば、給与や賞与(ボーナス)面で優遇される傾向があります。

年功序列の傾向が強いため、もし年収を上げたい場合には看護師の資格を得たり、より待遇のよい医療機関への転職が一般的です。

視能訓練士と看護師の給料比較

視能訓練士の平均年収が400万円に対して、(眼科に勤める)看護師の平均年収は450万円とされています。

これは看護師のほうが外科や内科など幅広い科目に対応できる、夜勤によって時給が上がる点が主な理由です。

ただし、視能訓練士は総じて夜勤がなくワークライフバランスが取りやすい傾向にあります。

子育てとの両立がしやすいため、セカンドキャリアを踏まえた女性に人気の職業でもあります。

視能訓練士と看護師の業務の違い

「医療行為の補助」が可能かどうかで、視能訓練士と看護師の役割に差があります。

・看護師:医師の指示を受けて医療行為の補助が可能
・視能訓練士:医療行為の補助はできず、検査や矯正・リハビリの指導を行う

このため、総じて看護師のほうが給与面の待遇が上がる傾向にあります。 もし視能訓練士がキャリアアップをする場合、下記3点を意識することによって、給料アップが見込めるでしょう。

1. 「日本視能矯正学会」「日本弱視斜視学会」などの学会でスキルを磨く

2.  看護師の資格を持ち、業務範囲を広げる

3.  給与水準や福利厚生のよい医療機関に転職する

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給料と学歴の関連性

視能訓練士の仕事は学歴による大きな違いはありませんが、学歴によって給料が変動する可能性はあります。

例えば「視能訓練士国家資格取得 実務経験なし」の新卒者を募集する場合、専門学校卒と4年制大学卒との間で初任給に差が生じるケースもあります。

その場合、視能訓練士養成課程を持つ4年制大学の出身者ほど給与や昇給・昇進の度合いが高まる傾向にあるといわれています。

もし給与などの待遇やキャリア制度について気になる場合は、面接などで人事制度について聞いてみるとよいでしょう。

給料と勤務先の関係性

規模の大きな医療機関ほど給与水準が高まる傾向があります。とりわけ公立・私立の大学病院や、公立の医療機関ほど年収が高くなります。

2020年の調査では、私立大学病院では男性が約514万円・女性が約490万円と多く、次いで国公立医療機関で男性が約510万円・女性が約482万円、準公立医療機関で男性が約462万円・女性が約456万円となっています。

対して、私立眼科病院や眼科診療所では抑え目になる傾向にあるようです。

※ 出典元:公益社団法人 日本視能訓練士協会「視能訓練士実態調査報告書|2020年」

給料と勤務形態の関係性

視能訓練士は、正規職員と非正規職員の差によって年間所得が大きく変わります。

正規職員の平均年収は423.9万円非正規職員は216万円(条件によって133.5万円程度の上下あり)となります。

そのため時間給は、最低時給から~6,000円までの差が生じます。また平均時給は1,976円となります。

※ 出典元:公益社団法人 日本視能訓練士協会「視能訓練士実態調査報告書|2020年」

※ 非正規職員の平均年収のみ2015年の情報です

給料と勤続年数の関係性

全体的には経験年数に比例して給料は上がります。特に15年~20年未満あたりで大きく昇給できる傾向にあり、30年以上勤めると年収は279万円程度上昇します。

職場環境によって差異は生じますが、勤続年数は収入と相関性があると考えてよいでしょう。

経験年数 平均年収
5年未満 312.5万円
5年〜10年未満 363.0万円
10年〜15年未満 402.6万円
15年〜20年未満 447.6万円
20年〜25年未満 484.8万円
25年〜30年未満 554.9万円
30年〜35年未満 591.3万円

※ 出典元:公益社団法人 日本視能訓練士協会「視能訓練士実態調査報告書|2020年」

まとめ

2019年3月の時点で、視能訓練士の合格者は16,199人とされている一方、厚生労働省によると2010年時点での眼科医数は約13,212人と発表されています。

視能訓練士の方が総数は多いものの、「眼科医1人につき平均3人の視能訓練士がいる状態が理想的」とする資料もあるため、まだまだ絶対数が不足している状況です。

とりわけ眼科は、高齢社会化による「白内障、緑内障の治療」や、幼児期の視力低下による「視能矯正訓練」などのニーズが増加して続けています。

今後も視能訓練士の力が求められるケースは多々あるでしょう。

さらに将来、臨床現場ではAIを活用した最新医療機器が続々と登場し、検査効率や正確さが格段に向上すると予想されます。

今後、視能訓練士が求められるのは「検査機器のオペレーター」としての技量だけでなく、

・患者一人ひとりに合わせてプログラムを調整できる意識

・眼科医や看護師、医療事務スタッフとの情報を共有する力

・患者を精神面でフォローする役割

……といった、円滑な人間関係と結ぶ力と共にプロフェッショナルの役割が求められます。

技術革新と治療の多様化が進む眼科医療において、視能訓練士となるためのキャリアアップを実現するチャンスはまだまだあるといえるでしょう。

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