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視能訓練士とは? 4つの主な仕事内容・国家試験の流れや向いている人について

2020年12月18日

視能訓練士とはどんな仕事をする職種なのかご存知でしょうか?

目の検査をする仕事というイメージが強いかもしれませんが、仕事内容はそれだけではありません。そこで、視能訓練士を目指すにあたり事前に知っておきたい仕事内容や、資格取得に向けて国家試験の流れなどについて詳しく解説していきます。

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視能訓練士とはどんな仕事? 4つの主な仕事内容

視能訓練士とは、視機能の検査や視能矯正を行う眼科医のパートナーのような存在です。

目は複雑な器官なので多くの検査や治療、訓練が必要になりますが、眼科医だけでは全ての業務を行うことができません。そこで、視能訓練士が医師をサポートするために多くの業務を担っているのです。

視能訓練士は視能訓練士法に基づく国家資格が必要となるため、いわゆる専門技術職扱いになります。視能訓練士が行う仕事内容は主に4種類あります。

視能矯正

視能矯正とは、弱視や斜視の症状がある人に対して症状を改善するための訓練を行うことです。視覚が発達する年齢は限られているため、こうした訓練は視覚が発達中の子供に対して行います。

視機能は成長に伴い発達するものですが、弱視では視機能の成長が止まってしまっているため物をはっきりと見ることが出来ません。そのため、視能矯正によって視力の向上を目指します。

斜視は左右の目の方向がズレてしまっている状態なので、目の位置の改善を目指します。訓練内容は眼科医とともに視能訓練士が計画を立てながら管理し、指導していきます。

また、加齢や生活習慣病などにより視力が低下してしまった人に対しての視力向上のサポートも視能訓練士の仕事です。高齢化が進む日本では、こうしたサポートの需要が高まってきていると言えるでしょう。

視機能検査

視機能検査は視能訓練士の仕事内容として最も知られているものでしょう。さまざまな検査器具を用いて目の状態や視力などを視能訓練士が確認します。主に行われる視機能検査には次のものがあげられます。

・視力検査
・眼圧検査
・屈折検査
・視野検査
・眼底検査

こうした眼科の一般検査だけではなく、目の手術前の検査や、精密な特殊検査なども行います。また、眼鏡を処方するための検査やコンタクトレンズ検査なども視能訓練士が担当する検査です。

視能訓練士が行う視機能検査は多岐に渡りますが、こうした検査は医師が的確な診断や治療を進めるためは欠かすことができません。つまり、視能訓練士がさまざまな検査を行うことで目の病気や異常を知ることができ、私たちの目の健康が守られているのです。

健診(検診)業務

視能訓練士の仕事内容には、保健所学校などで行われる健診(検診)業務も含まれています。主な健診業務は、保健所で行われる3歳児健診や学校の就学時健診、病院などで行われる成人のための生活習慣病健診があげられます。

こうした健診により、子供であれば視機能の問題を発見することができます。視機能がまだ発達段階の子供の間に矯正することで視機能の問題は改善が期待できます。

そのため、3歳児健診や小児の就学時健診はとくに重要なのです。また、成人の健診であっても眼疾患の予防や早期治療開始、生活習慣病の予防に繋がります。

ロービジョンケア

ロービジョンケアとは眼疾患やケガによって視機能が低下してしまい、日常生活が不便に感じている人のケアをすることです。

ロービジョンケアを行うことで生活における負担の軽減を図ります。サポート内容は主に次のようなものがあげられます。

・拡大鏡や遮光眼鏡といった視覚補助具の選定や、適切に使用するための訓練
・身体障害者認定や障害年金、補助具の給付など各種助成制度の手続きの相談や助言
・日常生活における工夫やアドバイス
・歩行訓練

ロービジョンケアは、症状やライフスタイルなどによって一人ひとりに必要なアプローチが異なります。

また、乳幼児から高齢者まで幅広い年齢層の人が対象になるため、細やかなサポートが必要になります。

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視能訓練士になるには国家資格が必要

視能訓練士として働くためには、視能訓練士の国家資格が必要です。年に一度実施される国家試験に合格すれば、視能訓練士として働けるようになります。

ただし、この国家試験は誰でも受験できるというわけではありません。受験するためには受験資格を満たしていなければならないのです。

受験資格取得の流れ

視能訓練士になるための国家試験の受験資格を取得するには、「視能訓練士養成施設」と呼ばれる専門学校を卒業する必要があります。

視能訓練士養成施設は全国に30校ほどあり、視能訓練士になるための専門的な知識や技術を学ぶことができる学校です。

国家試験の受験資格を取得する方法は3つの種類に分けられ、それぞれ資格取得までの流れが異なります。

1)高校卒業後に視能訓練士養成施設(3年)を卒業する
高校卒業後に指定された視能訓練士養成施設で3年以上、必要な知識や技術を修得する。

2)短大や大学を卒業後に視能訓練士養成施設(1年)を卒業する
短大や大学、看護または保育の養成機関で指定科目を履修し、指定の視能訓練士養成施設で1年以上必要な知識や技術を修得する。

3)外国の視能訓練士学校を卒業する
外国の視能訓練士学校を卒業、もしくは外国での視能訓練士に相当する免許を所持し、厚生労働大臣に認定される。

最短で国家資格を受けるには?

最短で視能訓練士になるための国家資格を受けるには、指定の専門学校に入学することが最も最短のルートです。

視能訓練士養成施設は1年制と3年制の2種類がありますが、高校卒業後の場合であれば3年制の学校に入学します。つまり、高校卒業からは最短で3年で国家資格を受けられることになります。

一方で、短大や大学を卒業して社会人になってから視能訓練士を目指す場合には1年制の学校に入学します。

そのため、社会人になってから視能訓練士の国家資格は最短で1年で受けられるのです。ただし、この1年制の学校に入学するには次の指定科目を履修していなければなりません。

必須科目 外国語・保健体育・心理学・生物学・物理学・数学
選択二科目 教育学・保育・社会福祉・精神衛生・倫理学

国家試験の合格状況

視能訓練士になりたいけれど、国家試験というと難しいのではないかと不安になる人も多いでしょう。

しかし、視能訓練士の合格率は2016年から2020年の過去5年間で平均95%という高い水準になっています。一番直近である2020年は、受験者数が837名に対して合格者は804名と合格率は96.1%です。

試験は169点満点になっており、102点以上で合格ラインになります。合格率が毎年高いことから見ても、視能訓練士養成施設でしっかり学習していれば合格できる可能性は高いと言えるでしょう。

※出典元:厚生労働省 「第50回視能訓練士国家試験の合格発表について」

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視能訓練士の年収・給料

視能訓練士を目指すにあたり、年収や給料は気になる部分です。

視能訓練士が働ける場所は大学病院や公立医療機関、個人経営の眼科病院などがあり、地域や働く場所によって年収や給料には多少差があります。視能訓練士として働くとどれくらいの収入が得られるのでしょうか?

視能訓練士の平均年収は378.5万円

視能訓練士の平均年収は、2020年の調査によると約378.5万円だと発表されています。この数字は正規職員の平均年収額です。

378.5万円が平均年収であるとすれば、平均月給は30万前後ほどになることが予想されます。

※ 出典元:公益社団法人 日本視能訓練士協会「2020年視能訓練士実態調査報告書」

私立大学の平均年収が高い傾向

視能訓練士の平均年収は378.5万円ほどですが、働く施設によって年収は大きく変わってきます。勤務施設別の年収では私立大学病院が最も高くなっており、平均年収は510.1万円です。

続いて国公立医療機関が485.2万円、準公立医療機関が456.8万円という平均年収です。

個人経営の眼科病院(眼科診療所)に関しては平均年収が407.5万円と調査では出ていますが、個人経営なので年収はピンキリであると言えます。

かなり高額な年収になるケースもあれば、平均年収くらいの金額になるケースもあるでしょう。

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※ 出典元:公益社団法人 日本視能訓練士協会「2020年視能訓練士実態調査報告書」

視能訓練士の主な勤務施設

視能訓練士が活躍できる場面は医療機関だけではありません。視能訓練士の主な勤務施設は次のものがあげられます。

・病院や診療所、リハビリ施設などの医療機関の眼科
・大学や専門学校などの教育・研究機関
・医療系企業
・大学院への進学

このように、教育関連の機関や医療系企業などでも働くことができますが、多くは医療機関の眼科で働くことが多いようです。

視能訓練士に向いているのはどんな人?

最後に、視能訓練士に向いている人の特徴をあげてみたいと思います。あくまで一般的に言われていることですが、気になる方は参考にされてみてください。

視能訓練士は、ただ目に関する知識や技術があればいいというわけではありません。子供から高齢者まで幅広い年齢の方と接することになるため、ある程度のコミュニケーション力は必要になります。

また、機械操作や検査があるので、正しい検査結果を医師に届けるためにも真面目にきちんと仕事ができるような人におすすめの職業です。

・人と接することが好き
・子供と話すことが得意
・リハビリに興味がある
・清潔にすることが得意
・仕事に関しては几帳面な性格

こうした方が視能訓練士に向いていると言えます。

まとめ

視能訓練士は検査だけではなく、矯正やリハビリなど多岐に渡る仕事内容をこなす必要がありますが、いずれにしても視能訓練士養成施設で学んだ目に関する知識や技術を生かして行う仕事です。

子供から高齢者まで、幅広い人々の眼の健康を守るためには欠かすことの出来ないお仕事です。

視能訓練士養成施設でしっかりと学べば、国家試験の合格率は高いので資格を取得できる可能性は高いと考えられます。手に職をつけるという意味でも、今後需要が高まることが予想される職業ですので、今から資格取得に向けて検討してみてはいかがでしょうか?

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