視能訓練士には講座を受けるだけでなれるのか?

2024.11.29

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視能訓練士には講座を受けるだけでなれるのか?

ユーキャンなどの通信教育で将来に役立つ資格をとって、少しでも優位に立って求職活動をしたいと考えている人も多いのではないでしょうか。主婦や転職を考えている社会人にとって、視能訓練士は魅力ある資格です。

近年、スマホやゲーム、パソコンを利用する時間が増え、オフィスで長時間仕事をする人はもとより、子供や高齢者にも視力に大きな問題をかかえる人が増えてきています。視能訓練士の仕事は、視力に問題を持つ人の視力回復訓練や、視力障害者への支援など、今後ますます需要の増える職業分野です。

そこで、視能訓練士になるにはどうすれば良いのか、気になるところです。ユーキャンのような通信教育だけで、学校に通わなくても視能訓練士になれるでしょうか。また、最短で視能訓練士になるには、どうすれば良いでしょうか。

講座を受けるだけで視能訓練士になれるか?

結論から書くと、講座を受けて視能訓練士になることはできません。視能訓練士の試験は、申請すれば誰でも受けられるという試験ではなく、受験資格が定められています。受験資格を満たすためには、視能訓練専門の学校に通う必要があります。

医療系の学校"では専門的な技術を習得する必要があるため〜医療現場での実習が不可欠です。そのため視能訓練士だけでなく、医師をはじめとした医療職は、講座を受けるだけで資格をとることはできません。

どうしても学校に通うことが難しく、講座で医療系の資格を取りたいという方は、医療事務や調剤薬局事務、看護・歯科助手、登録販売員などを目指すしかありません。

では、視能訓練士になるにはどうすればいいか

最後に、これから視能訓練士への就職・転職を目指される方に向けて、当サイト『眼科ワーク』が現在掲載している”ボーナス(賞与あり)”の求人をいくつかご紹介します。

視能訓練士になるには、視能訓練士の学科がある学校に通い受験資格を得て、視能訓練士国家試験を受ける必要があります。

視能訓練士になるための学校は全国で27校あり、学歴によって選択肢が異なります。

高校または看護や保育以外の専門学校を卒業している場合

高校または看護や保育以外の専門学校を卒業している場合は大学、専門学校で3年以上学びます。4年制の大学や3年制の短大、3年制または4年制の専門学校があります。視能訓練士の学校は3年制の専門学校が一般的です。

視能訓練士国家試験に向けてまずは講義形式の授業から始まり、次に実習へと進み、試験合格に向けて勉強を行なっていきます。大学では4年かけて現場で即戦力となれるよう、より専門性と実践力を身につけていきます。

4年制の学校を卒業した場合は、高度専門士(高度専門技術者)という称号が与えられ、大学院へ進学することができます。

大学・短大または看護や保育の専門学校を卒業している場合

大学・短大または看護や保育の専門学校を卒業している場合は、外国語・心理学などの既定の単位を取得していれば、最短1年で受験資格を得ることができます。規定の単位を満たしているかどうかは、学校に問い合わせることで確認可能です。

平日の日中、忙しい方が通いやすいように、夜間や土日祝日のみ通うコースを設定している学校も存在します。しかしカリキュラムに病院での実習が含まれているので、どのコースでも実習の時期は平日の日中に通う必要があります。

各学校のホームページで、年間スケジュールや時間割などが紹介されていますので確認されてみてください。

視能訓練士の学費はいくらかかる?

視能訓練士の学費は1年制の専門学校でおよそ150万〜200万円、3年制では平均で450万〜500万円です。大学は600~700万円です。地域や学校、昼と夜間でも学費の差があります。学費の他に教科書代や実習の際の抗体検査・ワクチン代がかかります。

医療系の専門学校の学費は、他の専門学校に比べると高額な場合が多いです。地方自治体や学校によっては奨学金が利用でき、社会人の方は専門実践教育訓練給付金という制度があります。

学費についてはこちらで具体的な例を挙げていますので、気になる方はこちらもお読みください。

視能訓練士は専門実践教育訓練給付金制度の対象です

専門実践教育訓練給付金制度は、働く人のキャリアアップを支援するという制度です。視能訓練士の他にも看護師・建築士・IT関連など幅広い分野が対象です。最大3年間で168万円の支給を受けることができます。

入学金や授業料など教育訓練経費の50%(年間上限40万円/最大3年間)が支給されます。さらに受講後1年以内に資格試験に合格して就職すると、教育訓練経費の20%が追加で支給されるという仕組みです。

失業状態で教育訓練給付金を受給する方は、教育訓練支援給付金が受けられます。

受給のためには条件がありますので、詳しくは厚生労働省のホームページでご確認下さい。受給資格の有無や、対象の学校についてはハローワークで確認することができます。

※ 参照元 1:厚生労働省のホームページから教育訓練給付制度について

日本視能訓練士協会の取り組み

日本視能訓練士協会は、内閣総理大臣の認定を受けた公益社団法人です。公益社団法人とは、簡単に言うと自分たちの利益の追求だけでなく、社会のためになる事業を行う団体です。

視能訓練士の知識や技術向上のための研修会や、子どもの弱視や斜視の早期発見・早期治療など、目の健康の維持向上のために様々な活動をしています。

視能訓練士として加入する場合、入会金3,000円、年会費10,000円がかかります。

入会すると生涯教育制度へ参加、視能訓練士賠償責任補償、感染見舞金、協会主催の学会・講演会・研修会に会員費用で参加できるなど、視能訓練士のための特典を受けることができます。

日本視能訓練士協会に入会するメリット

医学は日々進歩しています。新しい機械や薬が開発されたり、新しい技術が登場したりと、働き続ける中で知識や技術のアップデートが必要です。参加は有料ですが、学会や講演会に参加することで、最新の情報を得ることができます。

また視能訓練士は、病院で働く人がほとんどです。日々の業務でどんなトラブルが起きるか、どんな病気の患者さんが来るかわかりません。

賠償責任補償、感染見舞金は現場で働く視能訓練士のための制度です。

まとめ

視能訓練士は、講座を受けて取得できる資格ではありません。最短でも1年間は学校に通って資格試験を受け、やっと手にすることができます。転職、キャリアアップに励む方への支援として、専門実践教育訓練給付金制度があります。

資格を取って終わりではなく、視能訓練士が日々向上心を持ち、安心して働き続けることができるよう、日本視能訓練士協会は活動しています。

忙しい方にはハードルの高い資格かもしれませんが、医療系の資格は就職に有利です。国家資格を持っているということは、自分の強みになり自信に繋がります。

視能訓練士に興味がある方は、近くの学校をチェックしてみてくださいね。

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