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視能訓練士の転職理由とは? 調査報告書から実態を考察

2021年1月10日

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視能訓練士は決して認知度の高い仕事ではありません。故に、ネット上の転職情報は決して多くありません。

視能訓練士のあなたが密かに転職を検討されている際、周りの同僚に相談するわけにもいかないならば、情報集めに苦労するはずです。「自分以外の視能訓練士は、どんな理由で転職をするのか知りたい……」。

そこで記事では、日本視能訓練士協会(JACO)の「視能訓練士実態調査報告書(2020年)」を参考に女性の転職理由を探っていきます。きちんとアンケート調査されたデータは、この資料くらいですので、ぜひ転職時の参考にされてみてくださいね。

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転職理由 - 女性編 - 

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まずは、女性の転職理由について見ていきましょう。上のグラフは女性の視能訓練士1,385名にアンケート調査を行なった資料です。「その他」の項目を除き、全部で16の理由に分かれていますね。

  • 結婚や出産を機に(38.1%)
  • 人間関係に不満があったため(23.9%)
  • キャリアアップのため(19.1%)
  • ハラスメントを受けたため(14.1%)
  • 通勤が不便なため(13.4%)
  • 勤務形態に恵まれていないため(12.6%)
  • 業務が多忙なため(12.4%)
  • 給料が低いため(12.0%)
  • 配偶者が転勤するため(11.6%)
  • 残業が多いため(7.6%)
  • 業務に興味がもてないため(6.1%)
  • 指導者が不在のため(6.0%)
  • 福利厚生に不満なため(5.4%)
  • 昇進の見込みがないため(4.8%)
  • 患者に十分なサービスが提供できないため(3.4%)
  • 設備、備品が不十分なため(1.7%)
  • その他(19.0%)

どれも、視能訓練士という職業に限らず、よく耳にする転職理由かな?とは思います。ただ、比率の4位を占めている「ハラスメントを受けたため」は、もともと存在したが時代の流れ(労働者が声にする機会が増えた)からなのか、それとも視能訓練士(または医療従事者)に限って多く発生しているのか、が気になるところです。

それではこれらの転職理由から、上位3つの「結婚や出産を機に」「人間関係に不満があったため」「キャリアアップのため」を深く掘って解説していきたいと思います。

結婚や出産を機とした転職

視能訓練士はその大半を女性が占めています。もちろん男性やLGBTQの視能訓練士もいらっしゃいますが、看護師などと同様、現時点(21年4月)では女性が多い仕事です。

女性が多いということは、結婚・出産・育児といったライフステージの変化にあわせて転職(または退職)される方も多いというのが、女性の転職理由1位という結果からも見てとれます。

視能訓練士は医療の国家資格です。そのためか、『眼科求人.work』がサポートさせていただいたお客様の中にも、結婚や出産に伴い一度退職して専業主婦をしてから、子どもが少し大きくなって再就職される方もよくいらっしゃいます。資格職ということから、再就職・転職という観点では進めやすいのだと考えられます。

また、「お子さんが通っている保育園・幼稚園が眼科病院から遠い」という理由で、保育園・幼稚園の近くの眼科病院に転職されるケースも見られます。視能訓練士は自宅でリモートワークというわけにはいきませんので、お子さんのもしもの時にすぐ駆けつけるには、保育園・幼稚園の近くの病院・クリニックに勤めていることが外せないポイントなのです。

人間関係を理由とした転職

視能訓練士に限った話ではありませんが、「人間関係を理由とした転職」は女性の転職理由第2位です。少し前に流行った「アドラー心理学」では「全ての悩みは人間関係に帰結する」みたいなことが言われていたので、転職理由を人間関係と一括りにするのは大きすぎなのかもしれません……が、上司・同僚との関係で転職されるケースは多いようですね。

人間関係という点で気になるデータがあります。データは同じく日本視能訓練士協会(JACO)の「視能訓練士実態調査報告書(2020年)」なのですが、ハラスメントに関する実態調査が記載されているのです。

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ハラスメントは女性の転職理由4位に位置していますが、人間関係とも重なる問題です。グラフを見てみると2,232名の女性視能訓練士にアンケートしたところ、その38.1%がハラスメントを受けたことがあると回答。種類別に見ると、「パワーハラスメントが86.4%」「セクシャルハラスメントが16.3%」「マタニティハラスメントが14.2%」「アカデミックハラスメントが4.3%」と報告されています。

ハラスメントは人によって厳密な定義は曖昧ですが、なにがし受け手(つまり働いている視能訓練士)が不快に思う出来事があったのは事実です。グラフから見て、視能訓練士に顕著な傾向ではないかもしれませんが、女性ならではのハラスメントおよび人間関係の問題で転職を決意した方も少なからずいらっしゃるということでしょう。

キャリアアップを理由とした転職

視能訓練士の働き方や得られる経験は、勤務先の医療機関によって大きく異なります。視能訓練士には視力・視野・眼圧・色覚・斜視弱視・メガネの処方検査などの検査技術。斜視弱視の試機能回復訓練。そしてロービジョンのケアなどがスキルとして分類されます。加えて、患者さんの気持ちを理解したうえでのコミュニケーションスキルでしょうか。

ただこれらの経験は、クリニック・総合病院・大学病院などのどこで勤務するかで差が生まれます。例えば、患者さんとのコミュニケーションにおいては大学病院は各セクションで役割が明確に分離しているので患者さんとの関わり合いは希薄です。一方、クリニックは初診の段階から併走するかたちで患者さんとコミュニケーションをとっていく経験が積めます。

また、自動視野計(GP)はどんな医療機関にも設置されているわけではありませんが、視能訓練士のキャリアアップにおいて自動視野計(GP)を取り扱えることは非常に重要です。そのため、自動視野計(GP)に代表される検査機器の取り扱いスキルを磨くために転職をされる方も多いということです。

転職は慎重に。

記事では、女性の視能訓練士の転職理由について日本視能訓練士協会(JACO)の調査から考えてみました。皆さん、結婚や子育て・人間関係やキャリアアップなどの理由で転職を決断されることが伺えましたね。

転職の意思はどんなタイミングで切り出しても本来は問題ありません。ですから、もし「今の職場は自分に合わないな」「理不尽な業務が理由で早く転職したい」とお悩みの場合は、勇気を出して気軽に行動してみましょう。当たり前ですが、"視能訓練士の職場は今の職場だけではありません"からね。

ただし転職活動では、マイナス要因のみを面接で伝えているとなかなか内定をもらえないこともあるでしょう。当サイトのコラムでは、面接のポイントについても紹介しています。面接が不安な方は参考にしてみてください。

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