東京都で視能訓練士として働く山川 賢太郎さん(28歳)は、先月(2月)に待望の第一子(息子)を授かりました。新米パパとなった山川さんは、かねてから労働環境に不満のあった職場を離れ、家族との時間をより大切にすることを決意します。
山川さんは、理想のワークライフバランスを手に入れるため、『眼科求人.work』を使ってどのように転職活動を進めたのでしょうか。転職のきっかけや面接時に意識したことなど、山川さんの転職秘話を『眼科求人.work』の 代表・小玉がインタビュー。二人の対談形式でお届けします!
目次
「この職場では仕事に誇りを持てない」と感じ、転職を決意
小玉:本日は転職者インタビューにご協力いただき、ありがとうございます。早速ではありますが、山川さんはどんなきっかけで転職を決意されたのでしょうか?
山川:包み隠さず正直にお伝えすると、一緒に働いていた院長や同期と仕事観が合わなくなってしまったためです。一人ひとりの患者さんに対しての言葉遣いや態度が横柄になった同期が増え、お世辞にも患者さんファーストとは言えない病院でした。
院長先生も、ある時期を境(さかい)に暴走とまではいかないですけどちょっとした王様みたいになってしまったんですね。「気分が悪い時はカルテは見ない!」とか言い出したりして、検査まで2〜3時間も患者さんを待たせてしまうこともありました。
また、私は先月に息子が生まれたのですが、勤務時間が他の眼科さんと比べると少し長いところも気がかりでした。給料には満足していたのですが、朝7時くらいに出勤して忙しい時は夜20時ごろまで、勉強会が入ると21時を過ぎることもあり、子供との時間を大切にしたかった私としては、”求めている働き方ではない”と感じていました。
小玉:自身の職場に誇りを持てなくなり、今後のワークライフバランスを考えた結果、転職を決意されたんですね。では、どのような経緯で弊社サービスに登録されたのでしょうか?
山川:最初にスマホで「視能訓練士 東京 求人」みたいな感じでネット検索しました。検索一覧に大手さんの求人サイトが一覧でバーッと表示されたので、それらを一つひとつ見ていくなかで「視能訓練士専門の転職エージェント」の文字に目がいってサイトを開いたのが『眼科求人.work』に出会ったきっかけです。
サイトに入ると視能訓練士の求人のみに絞ったページが表示され、とても見やすかったのを覚えています。
会員登録した当時は「転職エージェント」が具体的にどのようなサービスなのかあまり理解していなかったため、無償で専任エージェントさんがついてくれた時は驚きました。
文章を書く機会の少ない視能訓練士にとって、履歴書等の添削サービスはとても心強い
小玉:『眼科求人.work』では、履歴書や職務経歴書を添削するサービスもございます。今回、こちらのサービスを受けられたかと思いますがいかがでしたか?
山川:視能訓練士という職業柄、仕事で文章を書く機会が少ないので履歴書や職務経歴書の文章には苦手意識を感じていました。もちろん自分なりに考えて書いていたのですが、伝わる文章であるか、また言葉遣いに誤りはないかなど自信がなかったんですね。
そんな私の文面を専任エージェントさんに添削していただき、想像以上にブラッシュアップされて読みやすくなったので大満足です。
前職の先輩にも何年も転職を考えているけど、履歴書や職務経歴書を書くのが億劫(おっくう)で転職活動に移れずにいる方がいました。きっと同じような気持ちの視能訓練士は多いはずなので、『眼科求人.work』独自の添削サービスは多くの方の救いになると思います。
小玉:ご満足いただけたようで良かったです!また、面接にも同行させていただきましたがそちらはいかがでしたか?
山川:すごい助かりました。当日はかなり緊張していたのですが、転職のプロがサポートをしてくれるのは、大変心強かったです。まるで”二人で戦いにいく!”みたいな感じでしたね。
小玉:専任エージェントとのやりとりがLINEで行なわれる点に関してはいかがでしたか?
山川:LINEは日頃から使い慣れているので、コミュニケーションしやすかったです。電話だと私の時間も拘束されてしまいますし、仕事中だと出ることができません。また、キャリアのメールアドレス宛のご連絡だと、他のメールの中で埋もれて見逃してしまいがちです。LINEのやりとりも、多くの視能訓練士の方に好評だと思いますね。
「自分の信念を伝えて落ちたのならご縁がなかっただけ」と開き直って面接に挑んだ
小玉:現在の病院に転職先を決めた理由はなんですか?
山川:一つ目の理由は、面接の際に院長先生や事務長さんが丁寧に私の話を聞いてくれたためです。個人的な考えですが、イチ視能訓練士の言葉を真摯に聞いてくれる院長さんってそんなに多くないのかなと思っていて。だから第一印象でとても信頼できる職場だなと思い、もし内定をもらえたら入職したいと感じました。
院内のコミュニケーションに関しても、院長先生からの視能訓練士に対しての口調は柔らかかったですし、患者さんに対しても相手の目線に立ってコミュニケーションされていたのが好印象でした。
二つ目の理由は、OPE室の経験を積みたいという私の希望とマッチしたためです。これまで視能訓練士を5年務めてきて、一通りの検査は経験を積んできました。ただ唯一、OPE室での経験が少なかったので、今後のことを考えてOPE室に入りやすい職場を探していたところ、現在の病院もOPE室を強化しているということで希望にあっているなと感じました。
最後の理由は、週休2.5日制であったことです。私は生まれたばかりの息子との時間を大切にしたかったので、週休2.5日制というワークライフバランスのとれた勤務スケジュールに惹かれ、転職を決意しました。
小玉:この記事の読者には、今まさに面接を控えている方も多いと思います。山川さんは面接を通過するために、事前に準備されたことや本番で意識されたことはありましたか?
山川:面接の準備は自宅で何度もしましたね。具体的には、まず視能訓練士としての自分の強みを考えました。前職は検査設備も整っていて一日の患者数も多い病院だったので、幅広い症状の患者さんを手際よく検査できる点が自分の強みだと捉え、その点をいかに上手に伝えるかを口に出しながら練習しました。
面接本番では、仕事において自分が譲れないもの・譲りたくないものをしっかりと伝えることを意識しました。前職を転職するきっかけとなった、私が大切にしている患者さんへの思いやりや相手目線のコミュニケーションを熱量をもって伝えました。
面接では、院長先生や事務局長さんになんとかして好感を持ってもらおうとつい相手に意見を合わせがちですが、私は「自分の仕事への信念を伝えて採用されなかったらご縁がなかっただけ」とある意味で開き直って本番を迎えました。それくらいのほうが、本番でも自信をもって堂々と話ができるのでは?と思っています。
自分の人生で何が大切か見つめ直してから、転職条件を考えてみる
小玉:山川さんの転職インタビューでぜひお聞きしたいのがワークライフバランスについてです。実際、前職と比べると年収は下がったわけですよね。お話を伺うと年収より家族との時間を選ばれたとのことですが、年収を下げることに不安はなかったのですか?
山川:なかなか難しい質問ですね...。確かに家族のためにはお給料は高いほうがいいという考えはあると思います。一方で仕事時間が増えると家族との時間は減るわけですよね。少し減るくらいならいいですが、極端に減る生活は私は望んでいませんでした。
転職先の給与は現職と比べ、下がりはしましたが、勤務時間や日数を考慮すると満足しています。
私はまだ20代後半なので、お金を稼ぐことは今でなくてもできるはず。でも生まれて1〜2ヶ月の息子の世話をできるのは今しかないんです。確かにオムツ代やミルク代は多少かかりはしますが、少し給料を下げても家計には問題のない範囲です。
それに週休2.5日制であれば、少しお金が必要なときはバイトのような単発のお仕事をするのもひとつの手段かなと思います。幸いにも知り合いに視力検査アプリの監修をしてほしいという相談もいただいているので、そういったバランスの取り方もあるのかなと。
転職活動というと、誰もが”年収を上げること”を必須条件のように考えますが、一度自分にとって本当に大事なものを見つめ直してワークライフバランスを考えることが大切かなと思いますね。
小玉:今回の転職に関して奥さまはどうおっしゃられていたんですか?
山川:すごく背中を押してくれました。これまでは何も言わなかったですけど、朝早くて夜遅い生活を心配はしてくれていて、転職の考えを伝えたところ「そっちのほうがいいと思うよ」と応援してもらいました。
妻も子どものころ、義父が仕事ばかりであまり家で一緒に過ごす機会が少なかったらしく、寂しい思いをしたようなんですね。義父の世代とは今は時代が違いますが、私は妻と息子のそばにいる父親でありたいと思います。
将来は視能訓練士を育てる側にまわりたい。医療職の認知を広げるため、教員の道を志す
小玉:インタビューもお時間が残りわずかとなってしまいました。最後に、今後身につけていきたいスキルや視能訓練士としての目標を教えてください。
山川:直近の目標はOPE室に積極的に入って経験を積むことです。一歩ずつだとは思いますが、着実に視能訓練士として幅を広げていきたいと思っています。
また、10年後の30代後半から40代前半にかけては、視能訓練士の学生に指導を行なう側にまわりたいと考えています。40代以降も視能訓練士として現場で働くイメージは描いていなくて、どちらかというと視能訓練士という仕事自体の認知拡大や次世代を育てる仕事に携わりたいと思っています。
小玉:父親としてはどんなイメージを描いていますか?
山川:正直に言うと、なんでもできるパパになりたいです。洗濯できない、料理できない、家事できない...そんなパパではいたくないなと。笑
男の子って父親の背中を見て育つじゃないですか。だから息子にとってお手本となるように、仕事だけでなくいろんな人との人間関係を大切にして、勇気を持ってチャレンジできる人になってほしいですね。そのためにも、まずはパパがお手本として新しい職場で頑張っていきたいと思います!
編集後記
取材でお会いした山川さんの印象は「誠実」そのもの。視能訓練士という仕事への高い志、家族への想い、将来のキャリアプラン...どこを見ても、とても20代とは思えない方でした。
山川さんがおっしゃられていた「人生で何が重要かを見つめ直してから転職条件を決めるべき」というのは、エージェントとして日々、求職者様と対話する我々も共感した点です。人生を左右しかねない転職活動だからこそ、「年収」という指標だけでなく幅広い視点から自分の人生にあった転職先を選んでいただきたいと思っています。
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