視能訓練士 転職情報

【転職者インタビュー】ドン底から始まった転職物語。私はなぜ、懲戒免職になったのか? – 小河原 亜津沙さん(38歳) –

今回のインタビューは少しセンシティブなテーマを扱います。取材から遡ること2ヶ月前、とある女性ORTから『眼科求人.work』にご相談がありました。「私...仕事をクビになってしまって......新しい転職先を紹介してほしいです」。問い合わせの主は千葉県在住のORT・小河原 亜津沙(おがわら あずさ)さん、38歳。

彼女の転職活動に約2ヶ月半、寄り添ってきたからこそ聞けた踏み込んだ内容の数々。なぜ、彼女は視能訓練士の職を失うことになったのか? そこからどう転職活動へと気持ちを切り替えたのか? 今やり直せるならどうしたいか? など、脚色のない、ORTのルポルタージュをお届けします。

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コロナ禍で病院が経営難に。私は人件費削減の対象となった

ー 取材にあたり小河原さんの資料を一通り拝見させていただきました。お答えづらい内容は伏せていただいて構いませんので、前職を懲戒免職になった理由を教えてください。

病院が特定されるのは避けたいので具体的な理由はお答えできませんが、とても理不尽な理由で懲戒免職を言い渡されました。例えるなら「朝の挨拶がなかったからクビ!」みたいな感じです。

ー なにか理由として思い当たる節はありますか?

前職には10年近く勤めていたのですが、2020年の新型コロナウイルスの影響で、ここ最近、病院の経営状況がグッと悪化していたんですね。同僚からも「院長が経営難で参っている」ということは小耳に挟んでいました。

私は勤務歴も一番長かったですし、ひょっとしたら院内のORTのなかで一番給料がよかったんじゃないでしょうか。人件費を削減するため、という理由が考えられます。

ー 懲戒免職を言い渡され、すんなりと退職されたのですか?

いえ、はじめはあまりに理不尽だったので社労士さんと労働局に相談をしました。すると、「懲戒免職は就業規則に基づいて出されるものなので就業規則があるかを確認してください」と助言をいただきました。

で、院長に「就業規則はありますか?」と聞いてみたんですね。すると院長は、「ないよ」の一言。でも翌々日くらいですかね......明らかに昨日作ったでしょというキレイに印刷された就業規則を渡されて、「はい。ここに規則書いてますから」と。なにがなんでも私を辞めさせたいという意思を感じました。

しまいには「私の顔を見るだけで吐き気がする」とか「私の存在自体がパワハラだ」という暴言も院長から吐かれ、心身ともに疲れきってしまい、退職を決意しました。

この歳で親に相談するわけにはいかない。心から頼りになったエージェントの存在

ー 『眼科求人.work』のことはもともと知っていたのですか?

今回の転職活動で初めて知りました。確かインターネットで「視能訓練士 千葉市 求人」とかで調べていたら、『視能訓練士専門の転職エージェント』という言葉が目に飛び込んできて。「へー、こんな会社あるんだ」と興味本位で会員登録したのがはじまりです。

視能訓練士歴の長い私ですが、『視能訓練士専門の転職エージェント』があるなんて初耳でした。

ー 弊社のエージェントスタッフとはじめてお話された時の印象を聞かせてください

私は今まで2回ほど転職経験がありましたが、全て自分一人で行なってきました。でも何度経験しても転職活動は孤独で、想像以上に疲れます。まして今回の辞め方は特殊だったので、担当のスタッフさんに事の顛末を打ち明けたとき、気持ちがスッと和らいだことを覚えています。

だって、専門学校を出たての新卒ORTならまだしも、この歳になって転職の相談を親にできないじゃないですか? 私は友人にも転職の相談をするようなタイプではなかったので、なんでも話を聞いてくれて、業界のウラ事情や病院との交渉ごとに入ってくれるスタッフさんの存在はとても心強かったです。

ー 初回のご相談から2ヶ月ほどで転職先は決まったかと思うのですが、転職先に求めた条件や決めた理由を教えてください

条件は、自宅から通いやすいこと。あとは週休2日しっかり取れて、あまり残業がない職場ですかね。フツーな回答ですみません。

決定までの流れは転職先の候補を『眼科求人.work』さんにいくつか紹介されて、2回目の面接先で決まりました。

今の病院に決めた理由は、先ほどの2点の条件を満たしていたから。それとゴールドマン視野計をはじめ、他の病院ではあまり見られない検査機器が導入されており、”ここで働けば確実にスキルアップに繋がる”と思えたからです。

転職活動はちょうど夏を迎える頃だったので、正直いうと「リクルートスーツを着て面接に行くの大変だな」と思っていたんですね。早く、この暑さから解放されたいと。でも想像以上にスムーズに転職が決まって驚きました。

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職場が苦しいなら逃げてもいい。転職先はすぐ見つかるから

ー 今回、小河原さんに取材依頼させていただいたのは、かつての小河原さんと同じように病院内の人間関係や院長さんとのコミュニケーションに悩みを抱えているORTが多いのではないかと考えたからです。もし同じ立場の方が読者にいた場合、どのような声をかけたいですか?

前職から理不尽な懲戒免職を受けたとき、一度は民事訴訟の手続きを行なうことも検討したんです。でも、しっかり手続きの流れや自己負担額を調べてみると、とても個人では戦えないなと思いました。

相談した社労士さんや労働局は親身になってアドバイスをしてくれましたが、やっていただけるのは当然、助言や情報の提供のみ。私の知らない制度もあるとは思いますが、個人ではやれることには限りがあるというのが今回の経験で学んだことです。

だから今振り返ると、”もっと早く退職してればよかったな”と思います。変にしがみついてもメンタルが削られるだけで、私の場合、とても苦しかったです。同じ悩みを抱えている方がいるなら、同様に「新しい転職先を探してみたら?」と声をかけると思います。

ー でも、視能訓練士の職がそう簡単に見つかるものですか? 一般の会社員と比べると業界は狭い印象ですが。

確かに業界は狭い部分がありますが、常に人手不足に悩んでいる眼科病院・クリニックは存在しています。コロナ不況の影響で「転職は不利になるのかな」と思っていたのですが、実際に始めてみるとそんなことはなかったですし。

それよりも、精神衛生上よくない職場環境で耐えながら働き続けるほうが自分のためにならないはず。私のような例は少ないでしょうが、職場の人間関係に悩んでいるORTは多いですよね? 

今の職場が苦しくて自分のバランスが崩れそうならば、お金はかからないので一度転職エージェントに相談してみてはいかがでしょうか。閉塞感のある現在の状況から、少し光が見えてくるのではないかと思いますよ。

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編集後記

まずはじめに、自身に降りかかった「懲戒免職」というツラい経験を包み隠さずお話してくださった小河原さんに編集部一同、感謝申し上げます。

そのうえで何より嬉しかったのが、インタビュー中に小河原さんの笑顔がたくさん見れたこと。コロナ対策のためマスク越しではありましたが、目尻から笑っているのが伺え、彼女にとって前職での出来事は少し俯瞰して振り返れる経験になったのかなと感じました。

求職者様の転職理由は三者三様です。そして、無計画な転職は勧められるものではありません。しかし、彼女のように今の職場にい続けることが苦しいと感じるなら、一度、転職エージェントに胸のうちを伝えてみてはいかがでしょうか。

きっと、今よりは心が軽くなることと思います。

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