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病院とクリニック、働くならどっち? 現役の視能訓練士が送る、就活生へのアドバイス

2021年5月11日

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国家資格に合格し、晴れて視能訓練士となった皆さんが次に乗り越えなければならないのが「就職活動」です。ご存知の通り視能訓練士は資格職のため、就職先が見つからないということは、そう滅多にありません。

しかし、”自分にあった職場”を見つけられるかというと別問題。一社目は病院がいいのか、クリニックがいいのか、迷っている方も少なくないはずです。

そこで、実際に病院とクリニックの両方で勤務経験のある私が、視能訓練士のタマゴである皆さんに双方のリアルな違いをお伝えします。ちなみに、筆者である私は視能訓練士4年目を迎えました。就職活動中の皆さんから見て、少し先輩である私の意見はきっと皆さんの参考になることと思います。

それでは、病院とクリニックの比較をお伝えしますね!

※ 以下比較は筆者の意見のため、全ての病院・クリニックに該当するものではありません

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病院とクリニックの比較一覧

sales-women新人教育について

【病院】

検査スタッフの数が多ければ、しっかりと教育してもらえるところが多いようです。検査のチャートが細かく決められており、手順通りに進めていけばいいので、右も左も分からない新卒者には向いているでしょう。丁寧に教えてもらえる分、求められる検査の精度には厳しいところがある印象です。

【クリニック】

検査スタッフ数が少ないとあまり教えてもらえないかもしれません。「学校で勉強してきたんでしょ!」といった具合ですぐ検査に入ることが多いです。

検査が正しく行えているか横で見てもらえることも少なく、質問すれば答えてもらえるものの、実態は教育に時間をかけられない現場が多いと思います。”とりあえずやってみる”気持ちが大切になります。

給与・賞与について

【病院】

私が働いていた病院は基本給23万、資格手当1万、諸々の天引きを経て手取りは20万程度でした。私の勤務形態は契約職員だったため、正職員だと基本給はもっと上がるかもしれません。

賞与は夏と冬に1ヶ月分ずつでした。資格手当は少ないですが、基本給は高いので賞与は比較的高くなります。契約職員できちんと賞与が出るところは珍しいかもしれません。

正職員だと賞与は2〜3ヶ月分という病院もあるようです。大学病院などは組織が大きいため、経理や人事といった部門はしっかりしており、支払いが滞ることはほとんどないでしょう。

【クリニック】

現在、私が働いているクリニックは基本給が20万、資格手当が5万、諸々の天引きを経ると21万程度です。賞与は給与とは別に支払われますが、場所によっては月々に振り分けた年俸制の病院もあるようです。

賞与は基本給に応じて支払われるため、資格手当が多いと賞与は比較的少なくなる傾向にあります。手当や福利厚生についてはクリニックによりだいぶ差があるようなので、事前に調べておいた方がよいでしょう。

患者さんとの関わり方について

【病院】

一人ひとりとの関わりはとても希薄です。特に患者数が多い日は、一人ひとりの悩みやニーズと丁寧に向き合うというよりも”数をこなす”側面が大きいです。患者さんが話をされたい時も、次の患者さんが詰まっているため、満足に話を聞けないことがよくあります。

【クリニック】

病院と比べると患者数は少ないため、一人ひとりと時間をかけて丁寧に向き合うことができます。大抵の場合、紹介状がないため、患者さんの主訴や症状を聞き出す「傾聴力」が求められます。検査というより接客のイメージがフィットしているかもしれません。各患者さんに合わせた柔らかい対応が必要です。

スキルアップについて

【病院】

検査ごとにセクションが分かれているところが多く、一歩ずつ経験を積ませてくれる環境です。逆にいうと一つの検査がしっかり習熟しないと、次の検査にはなかなか進ませてくれません。

地道に一歩ずつスキルアップしたい方にはフィットしますが、視能訓練士に必要な一通りの検査を経験するには相当な時間がかかってしまいます。

【クリニック】

病院と比べると人手が少ないため、視能訓練士の一連の検査を割とすぐに一人で行うことになるでしょう。練習を何度もしてから臨むというよりは、ぶっつけ本番なケースも正直あるので、実践を通じてスキルアップを行えます。

病院よりも数をこなす機会は多いので、結果的に業務を覚えるのは早いと思います。一方で「習熟度」という点では病院に劣るかもしれません。

求められる性格について

【病院】

とにかく患者さんが多いため、スピード勝負になります。大抵の場合、枠いっぱいに予約が詰め込まれているため常に忙しいです。時短のために、並行して次の作業、次の作業、と進められる効率の良さが求められます。

大きい病院では検査が区切られていることが多いので(今日は視力検査だけをこなす、など)機械的な作業に進める能力が求められます。

ある程度、業務のクオリティは求められるものの、一つのことにこだわるよりは、機械的に仕事を進められる割り切りのいい性格の方が向いているかと思います。または大雑把な性格、ともいえるかもしれません。

【クリニック】

繁忙期と閑散期があります。その為、繁忙期には繁忙期の動き方、閑散期は閑散期の動き方を見極めて動く必要があります。そういった意味では、メリハリのある働き方ができるかもしれません。

また、検査以外の業務も多いため、周りに気を配れる方が向いています。患者さんともコミュニケーションを取るため、検査での傾聴力も問われます。

就職活動、後悔しないために

最後に、これから就職活動に挑む皆さんにとって、先輩に当たる私(視能訓練士4年目)からメッセージをお届けします。未来に無限の可能性がある就活中の皆さんへの、私なりのメッセージです。

転職活動、ものすごく悩みますよね。私もそうでした。ここまで読んでくださっているあなたは悩んでいるからこそ、記事に辿り着いたのではないかと思います。

就活の成功は、結局は働いてみないと分かりません。働きはじめても悩むことがあるかもしれません。

退職理由の多くは人間関係と言われていますし、社員さんとあなたの相性は働いてみるまで分かりません。検査がうまく出来ずに叱られて落ち込んだり、上司の当たりが強くてめげたり……。

でも、はじめは誰でもできなくて当然です。どんなに恵まれた環境でも悩みは生まれてきます。視能訓練士は技術職ですから技術を磨かなければなりませんが、技術は現場で数をこなさないと身につきません。

医療現場は日進月歩で日々新しい知識・情報が出てきますから、どの職場に行っても新しいことを勉強する姿勢が求められます。しかし、焦る必要はありません。どの職場でも得られることはあります。

大丈夫です。悩んでいるのはあなただけではありません。でも少しでも悩みを軽減させるためには、自分のことをより深く理解して、自分の雰囲気に合った職場を見つけるよう心がけてください。

結局、技術職とはいえ、働く職場は人間によって構成されていますから、働いている人をよく見ておくのが自分に合った職場探しにつながると思います。

私にも明確な正解は分かりませんが、この記事が少しでも読んでくださったあなたの悔いの無い就職活動に繋がれば幸いです。

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